直径法・半径法・3点法のいずれかで表すことが
規定されています。(JIS B 0607)
直径法について
マイクロメータ又はシリンダゲージなどの2点測定器で、
軸直角断面内で直径を測定し、その距離の最大値と最小値との差を求めます。
測定は極めて簡単ですが、等径ひずみ円は検出できません。
半径法について
被測定物を仮中心のまわりに回転し、
その半径の変化を測微器で測定し、
それから仮中心の偏心の影響を除けば真円度が得られます。

円周をn等分して360°/nずつまわした時の各位置における
測微器の読みをy0、y1、y2、・・・、yn−1とすれば、
各位置における平均円からの誤差εiは
次の式(JIS B 0607)で表されます。

ここに、

この時、真円度凾窒ヘ次の式で表されます。

この測定法は、測定後の処理に手数がかかりますが、
理論的には厳密なものが得られます。
最近の真円度測定器では、回転テーブル上に被測定物をのせ、
その半径の変化を電気的に検出し、
演算回路により偏心成分を除去した形状記号のみを取り出し、
拡大記録することができるので、
簡単に真円度を求めることができます。
3点法について
次の図で示すように、Vブロック、馬乗りゲージ又は三脚ゲージを用いて、
被測定物を1回転させた時の最大値と最小値との差を求めます。

この方法は、理論的な値は求められませんが、等径ひずみ円の
検出ができるので、工場現場で一般的に用いられています。
いま外周にn個の凹凸の山をもっていると、
ふれの倍率は次のようになります。

真円度凾窒ヘ、読みの最大値をYmax、最小値をYminとすると

となります。