2009年06月05日

画像処理のちょっと詳しいお話(レンズ編その1)

カメラ編が難しい話になりそうなので
レンズ編に移りたいと思います。

レンズは画像処理において『光学系』と呼ばれています。
一般的には監視カメラなどに使われるCCTVレンズを
マクロレンズとして使用するケースが多いですね。
これに接写リングなんかを組み合わせて
画像処理に使用しています。
他のレンズに比べて安いので度々見かけます。

しかし、レンズには一般的に画角というものが存在します。
画角とは撮像される対象物の範囲の事で、
画角が広いほど遠近法的な歪みが大きくなります。
監視カメラの映像を見るとわかるように、
近くのものは大きく、遠くのものは小さく写ってますよね。

これでは寸法計測には使用できない!

という事で、登場するのがテレセントリックレンズ。
テレセントリックレンズは画角が0度になるように設計されたレンズで、
画像サイズの変化が少なく、測定誤差がほとんど発生しません。
一般のレンズと比べると高解像度ですが、
倍率が一定なので大きなワークを見るときには、
レンズ自体が大きくなってしまいます。

どちらも一長一短なので、
検査に合わせたチョイスが重要ですね。
posted by mukae at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 画像処理
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