2009年04月24日

画像処理のちょっと詳しいお話(照明編その5)

皆さんは『照度』という言葉を聞いた事があるでしょうか?

ウィキ○ディアで調べると…
照度(illuminance)とは、平面状の物体に照射された
光の明るさを表す心理的な物理量である。

なんて書かれています。
心理的な物理量?いまひとつ曖昧な表現ですが、
要は見た目の明るさです。

照度は画像処理において、重要なポイントのひとつになります。
照度を決める要因としては、レンズの絞りやワークとの距離、
シャッタースピードなどがあります。

レンズの絞りは人間における虹彩と同じ働きを持ちます。
明るい所では虹彩により瞳孔が閉まる。
逆に暗い所では瞳孔が開きます。
瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調整します。

照明とワークとの距離も明るさに大きな変化をもたらします。
光源との距離が2倍になると明るさは1/4になります。
さらに光軸が広がるため照度は弱くなります。
距離を離す必要がある場合は、明るい照明に変えるか
複数の照明を使用するべきでしょう。

ワークが高速で移動する時はシャッタースピードを
上げないと画像がぼやけてしまいます。
しかし、シャッタースピードを上げると画像が暗く写るので、
照度を上げてやる必要がでてきます。

それぞれに折り合いをつけていくのが、
画像処理の難しい(奥深い)ところでもありますね。
posted by mukae at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 画像処理
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