先日、ISO14001の緊急事態対応訓練の取り組みとして
救命講習を受講しました。
最寄りの消防署から隊員の方にお越し頂き、応急処置の知識や実際の現場の様子、
止血法や心肺蘇生法の実演など様々な事を教えて頂きました。
一般的に「救急車が到着して手当を受けるまでの時間」と「生存確率・社会復帰率」は
反比例することはご存知のことと思います。
自分は救急隊員ではないから・・間違った方法をしたらどうしよう・・と二の足を踏んで何もしないより、とにかく早く応急処置し救命のチャンスを高めることが大切ということです。
受講していて気付いたことがりました。
私自身、間違った認識をしていたのが「AED」の役割です。
AEDは「心停止している心臓にショックを与え再び動かす」ものだと思っていたのですが
そうではなく
「心停止は、心臓が細かく震えてる”心室細動”が原因であることが少なくないため
心臓にショックを与えて震えを取り除く(除細動)」という役割があるそうです。
よって、できるだけ早くその処置を行い、心肺蘇生をあわせて実施することで
生存率が何もしないよりは格段に上がるということです。(約2.4倍)
また心肺蘇生法も、心臓マッサージと人工呼吸がセットのイメージだったのですが、
血液中に酸素が含まれているため、人工呼吸で口から酸素を吹き込むよりも
心臓マッサージをして全身に血液を運ぶ方を優先した方がよいという事も驚きました。
人工呼吸をすることは、様々な状況でどうしてもためらわれることがあると思いますが
もしためらうのなら無理に人工呼吸をせずとも心臓マッサージを優先する方がよく、
また心臓マッサージをやめてしまうと、効果が徐々に薄れるのではなく
いきなり「ゼロ」に落ちてしまうため、とにかく心臓を動かし続ける事が肝心だということでした。
心臓マッサージは、胸の真ん中を深さ約5cmまで圧迫する必要があり、
テンポも遅すぎても早すぎてもだめで、1分間に100〜120回でする必要があり、実際にメトロノームに合わせてやってみると結構な速さがあり、1分やるだけでもかなり大変でした。
(もしもしかめよ〜のリズムが分かりやすいと聞いたことがありましたが大体それ位の速さでした)
今回全社員受講し、修了書をいただきました。
日常生活で実践することはほぼない(と思う)ため、2〜3年に一度は再履修し
またいつ何時そういった場面に遭遇しても対応できるようにしておいて方が良いということです。
今年は北陸の大地震から始まり、事故・事件など様々なことが起こっている
激動の年の幕開けとなりましたが
なにごとにおいても常日頃から備えが必要だということを再認識するとともに
なにも起こらない平穏がどれだけありがたいかを実感しました。